ナノ型乳酸菌nEF®(各種試験)

ナノ型乳酸菌nEF摂取による
便通改善効果(ヒト試験)

<機能性表示食品(便通改善)受理>

排便が週2~5回の日本人成人男女 (30~59歳)を対象に、ナノ型乳酸菌nEFを1兆個/日、1週間継続摂取したところ、有意に排便量の増加が認められました。
※プラセボは変化なく、nEF摂取群は1.5倍増加

また、T-RFLP法による腸内菌叢にて、群間比較においてナノ型乳酸菌nEF摂取前と摂取1週間後の占有率の変化量について解析した結果、Clostridium cluster Ⅳ は有意(p=0.003)の増加が認められました。nEF排便量増加データ

短鎖脂肪酸量の増加

オリゴ糖などの難消化性成分の摂取は短鎖脂肪酸量が増加します。
ナノ型乳酸菌nEFとオリゴ糖を併用することにより、相乗効果がみられるのかを検証したところ、
すべての短鎖脂肪酸において、nEFを加えたことでオリゴ糖単体より高値を示し、相乗効果が認められました。

(試験方法)
マウスを3群(普通食(Control)、普通食にオリゴ糖を追加(オリゴ糖)、普通食にオリゴ糖とナノ型乳酸菌を追加(オリゴ糖+nEF))に分け、3週間摂取させた後、マウス盲腸中の短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)量を分析した。(兵庫県立大学との共同研究)

※短鎖脂肪酸について※
酢酸、プロピオン酸、酪酸といった短鎖脂肪酸は大腸内のエネルギー源になるほか、インスリン抵抗性の改善やインスリン分泌促進ホルモン、GLP-1の分泌促進など糖代謝にも関連し、腸内環境の改善は糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防にも有効となる可能性が示唆されています。

腫瘍細胞増殖抑制作用

ナノ型乳酸菌nEFR投与による肉腫細胞増殖抑制効果について、Meth-A誘発線維肉腫モデルマウスを用いて検討しました。

Meth-A接種後のマウスは、nEF10mg/Kg B.W/day投与群(図1紫色グラフ)で生存率が向上しました。

図2および図3より、Meth-A接種下においても、nEF投与によりNK(ナチュラルキラー細胞)とCTL(細胞傷害性Tリンパ球)の活性化を確認しました。

ナノ型乳酸菌nEFRの投与により、NK活性が高まり全身の細胞性免疫を刺激することで、Meth-A肉腫接種の状況下でもNKとCTLを活性化します。

ナノ型乳酸菌nEFRの投与は全身性のNKとCTLの活性化を介して、肉腫(腫瘍)の増殖を抑制することが示唆されます。

(アジア栄養学会議ACN2015発表)

ナノ型nEF摂取によるTregを介したマウスDDS腸炎の症状緩和

免疫細胞は体の状態に合わせて免疫のはたらきを強める、または抑えることでバランスを調整しています。
 ナノ型乳酸菌nEF投与による腸炎症状改善効果(腸の炎症症状の軽減効果)とそのメカニズムをDSS(硫酸デキストランナトリウム)腸炎モデルを用いて検証しました。

(試験方法)
マウス30匹を10匹ずつの3群(C/ L/ H)に分け、ナノ型乳酸菌nEFを16日間継続して強制経口投与で行う。投与開始から10日目にDSSの飲水給与を開始し、5日間DSS(1.5%濃度)を投与する。16日目に剖検し、各群のTreg細胞に関与するサイトカインの遺伝子発現解析を行った。

Treg細胞の検証、及び病理学的検査

回腸パイエル板(iPP)および腸間膜リンパ節(MLN)リンパ球中の制御性T細胞であるTreg細胞割合の変化を検証したところ、Treg細胞の割合が高値化しました。
 DSS腸炎発症マウスにナノ型乳酸菌nEFをあらかじめ投与しておくことで、DSS腸炎発症を予防できることが確認できました。
・供試動物
C57BL/6系雌性マウス 30匹(n=10)
・試験群
 ①生理食塩水投与対照群
  (無投与対照 C群)
 ②nEF 2mg/kg B.W/day 投与群
  (低用量 L群)
 ③nEF 10mg/kg B.W/day 投与群
  (高用量 H群)

結腸の病理写真

対照群とnEF高用量群間に有意差を認めました。

ナノ型乳酸菌nEFの腸炎予防の作用機序は、Treg細胞の割合が高値化し、Th17細胞割合が減少することによるものと示唆されます。

第70回日本栄養・食糧学会大会にて発表(2016年5月13日 於:神戸)

ナノ型乳酸菌nEF摂取によるマウスノロウイルスの感染防御

加熱乳酸菌製造時の「分散性」の違いが有効性に影響するのかを検証するため、エンテロコッカス・フェカリス菌の培養後に加熱殺菌し、乾燥させた「非ナノ化乳酸菌」と、製造時に分散化処理を行った「ナノ型乳酸菌」を用いてマウスノロウイルス感染試験による生体防御能を検証しました。

試験方法
3群(コントロール(蒸留水投与)群、非ナノ化乳酸菌投与群、ナノ型乳酸菌投与群)に分けたマウスを感染7日前から感染後21日後まで毎日強制経口投与する。ノロウイルスに感染させた後に、プラークアッセイにて糞便中ウイルス量と感染後3週間目の血清中中和抗体価の測定を行った。

排便中のウイルス量

排泄されるウイルス量が少なくなると感染リスクも弱まります。
ナノ型乳酸菌投与群は非ナノ乳酸菌投与群よりも、感染後二日目、三日目といった早い時期での糞便中ウイルスの増殖を顕著に抑制することが確認できました。

感染後の血清中中和抗体価

ウイルスを消失させるはたらきを数値化した中和抗体価においても、ナノ型乳酸菌投与群はより高い値を示しました。

インフルエンザ感染予防

2021年5月 オープンアクセス科学雑誌「PLOSONE」に収載 詳細はこちら

マウスを4群(コントロール群:蒸留水投与、nEF群:ナノ型乳酸菌nEF投与、非ナノ型nEF群:ナノ化処理していないナノ型乳酸菌nEF投与、タミフル群:タミフル投与)に分け、インフルエンザウイルスを感染させる7日前から経口投与しました。

その後、感染3日後に各群の半数を剖検し、肺及び気道洗浄液のウイルスを測定しました。さらに、感染14日後に残り半数のマウスを剖検し、血清中および気道洗浄液の中和抗体価を測定しました。

感染3日後の肺及び気道のウイルス量は、nEF群でコントロール群、非ナノ型nEF群と比較し、インフルエンザウイルスを顕著に抑えることを確認しました。


感染14日後の血清中及び気道中の中和抗体価は、nEF群でコントロール群、非ナノ型nEF群、タミフル群よりも高値を示しました。


ナノ型乳酸菌nEFRの摂取により、感染初期に重要な自然免疫を活性化させ、さらに獲得免疫にも働きかけて中和抗体価を上げたことが推察されます。

薬剤のタミフルはウイル量を顕著に抑えることができますが、中和抗体価を上げることはできません。ナノ型乳酸菌nEFRを摂取することで、中和抗体価を上げることができるため、感染のリスクも低減することが期待できます。

お問い合わせはこちらへ