加熱乳酸菌製造時の「分散性」の違いが有効性に影響するのかを検証するため、エンテロコッカス・フェカリス菌の培養後に加熱殺菌し、乾燥させた「非ナノ化乳酸菌」と、製造時に分散化処理を行った「ナノ型乳酸菌」を用いてマウスノロウイルス感染試験による生体防御能を検証しました。
試験方法 3群(コントロール(蒸留水投与)群、非ナノ化乳酸菌投与群、ナノ型乳酸菌投与群)に分けたマウスを感染7日前から感染後21日後まで毎日強制経口投与する。ノロウイルスに感染させた後に、プラークアッセイにて糞便中ウイルス量と感染後3週間目の血清中中和抗体価の測定を行った。 |
排便中のウイルス量
排泄されるウイルス量が少なくなると感染リスクも弱まります。
ナノ型乳酸菌投与群は非ナノ乳酸菌投与群よりも、感染後二日目、三日目といった早い時期での糞便中ウイルスの増殖を顕著に抑制することが確認できました。
感染後の血清中中和抗体価
ウイルスを消失させるはたらきを数値化した中和抗体価においても、ナノ型乳酸菌投与群はより高い値を示しました。