アルツハイマー型認知症は記憶の障害とともに、時間や場所の把握や物事を順序よくできなくなる等の障害が起こり、最終的には運動機能も障害される脳の病気です。
脳内は小さく萎縮し、アミロイドβ(ベータ)タンパク質が塊となった老人斑(はん)、そして、神経線維のもつれがみられます。さらに、ニューロンとよばれる神経細胞のつながりが失われるため、認知機能の低下がみられます。
アルツハイマー型認知症は、発見から100年以上経過しているにもかかわらず、いまだに治療の決定打がありません。
さらに、認知症予備群状態とされる「MCI」患者の10~15%が毎年アルツハイマー病に進行することがわかっています。