マウスを3群(コントロール群:蒸留水投与、SNK群:ナノ型乳酸菌SNK投与、タミフル群:タミフル投与)に分け、インフルエンザウイルスを感染させる7日前から経口投与しました。
その後、感染3日後に各群の半数を剖検し、気道洗浄液及び肺のウイルスを測定しました。さらに、感染14日後に残り半数のマウスを剖検し、気道洗浄液及び血清中の中和抗体価を測定しました。
感染3日後のウイルス量は、SNK群でコントロール群と比較し、インフルエンザウイルスを顕著に抑えることを確認しました。
感染14日後の中和抗体価は、SNK群でコントロール群、タミフル群よりも、高値を示しました。
ナノ型乳酸菌SNKRの摂取により、感染初期に重要な自然免疫を活性化させ、獲得免疫にも働きかけて中和抗体価を上げたことが推察されます。
薬剤のタミフルはウイルス量を顕著に抑えますが、中和抗体価を上げることはできません。ナノ型乳酸菌SNKRを摂取することで、中和抗体価を上げることができるため、感染のリスクも低減することが期待できます。